大人のピアノ再開を妨げる“3つの誤解”
- 辻田いずみ 香りのピアノ教室
- 3 日前
- 読了時間: 3分

大人になってから「またピアノを弾きたいな…」
そんな気持ちがふと湧いてくる瞬間、ありませんか?
楽譜を眺めたり、好きだった曲を聴いたり、
誰かが優雅に弾く姿を見たり──
心のどこかで“ピアノ”がずっとあなたを呼んでいる。
でも実際に再開するまでには、
多くの方が「ある3つの誤解」によって足を止めてしまいます。
今日はその誤解をやさしくほどいていきます。
■ 誤解①
「ブランクが長いから、ピアノはもう弾けない」
これ、すごく多い誤解です。
実は、ブランクの長さと再開後の上達はまったく比例しません。
なぜなら、大人になると「理解力」「分析力」が育っているので、
子どもの頃よりむしろスムーズに弾けるケースが多いのです。
・昔より“頭で理解できる”
・曲の構造がよく分かる
・無駄な練習をしなくなる
だから「30年ぶりなのにすぐ感覚が戻った」という方も珍しくありません。
■ 誤解②
「昔より下手になっているのが恥ずかしい」
大人がピアノを再開するとき、
一番ブレーキになるのがこの“恥ずかしさ”です。
でも、どうか安心してください。
ピアノは「できなくなった自分」ではなく
「これからできるようになる自分」を育てる楽器 です。
昔のように完璧に弾けなくても大丈夫。
今のあなたの音には、経験や人生の深みが自然ににじみます。
それは子どもの頃では決して出せなかった、大人だけの美しい音色です。
■ 誤解③
「時間がないから続かない」
これも、ほとんどの大人が思い込んでしまうポイントです。
でも実際には──1日3分のピアノでも効果はあります。
・朝の指ならし
・夜の気持ちのリセット
・休日に5分だけゆっくり鍵盤に触れる
短くても、続けていると指は必ず応えてくれます。
大切なのは「長時間やること」より、
“ピアノとつながり続ける習慣” をつくること。
大人は忙しい。
だからこそ、短い時間でできる弾き方の工夫や、
続けやすい練習の組み立て方が必要なのです。
■ 再開したくても動けない理由は
「技術の不安」も大きい
多くの大人が再開をためらうのは、
「弾き方を忘れてしまった」
「正しい奏法がわからない」という不安が根底にあります。
でも、これも先日も触れたように、
技術はワンポイントで驚くほど整い、
すぐ弾きやすくなる ことがほとんどです。
・鍵盤に向かう姿勢
・腕の使い方
・力の抜き方
・ペダルの踏み方
こうした部分が整うと、「再開するのが怖い」
↓
「弾くのが楽しい」に一瞬で変わります。
■ 大人の再開相談がとても多いです
私の相談室では、実は「大人の再開相談」が一番多いテーマでもあります。
相談の中でよくお話するのは、
✅ どこから再開したらいいか
✅ 自分に合う練習ペース
✅ 再開するときの最初の曲の選び方
✅ 昔より疲れやすい指のケア
✅ 趣味で続けるコツ
など、心理面と技術面の両方のサポートです。
再開の不安は、
一人で抱えるより
“誰かに話した瞬間、軽くなる” ことが
本当に多いんですよ。
■ 次回のテーマは…
「子どものピアノ、何から始めればいい?
—— 教室選びに迷う保護者さんへ伝えたいこと」
ピアノを始めたい保護者さんが
「どんな基準で教室を選べばいいか」を
分かりやすくお伝えします。
■ オンライン相談室の案内はこちら
ピアノの悩みは、ひとりで抱える必要はありません。
あなたの“弾きたい”を優しくサポートします。
▼ 詳細はこちら



コメント