top of page

手ぶらで来た!Wちゃん

ピアノレッスン

「先生、ごめんなさい・・・」

ある日のレッスン。

教室にやってきた小学生のWちゃんが、

うなだれた様子で立っていました。


楽譜どころか、レッスンバッグごと忘れてきたのです。

まさかの“手ぶら登場”。


でも、私は怒りませんでした。

むしろ思わず笑ってしまったんです。


🎼レッスンって、楽譜だけじゃない

「じゃあ今日は“カバンなしレッスン”にしようか!」

そう言って、私はその日のレッスンを

いつもとちょっと違う内容にしました。


音階の仕組みを鍵盤を触りながら知るレッスンです。

仕組みを知るごとにWちゃんは忘れもののことを

すっかり忘れてキラキラした目になってきました✨


そう、楽譜がなくてもできることって、

実はたくさんあるんです。


😊忘れ物が教えてくれた「柔軟さ」と「楽しさ」

子どもって、時に大人では考えられないことをしでかします。

でも、そこにどう寄り添うかで、

レッスンの価値って変わると思うんです。


もし私が怒っていたら、

その子はピアノが「ちょっと苦手な場所」に

なってしまったかもしれません。


でも笑って一緒に楽しんだことで、

「忘れ物しても大丈夫。音楽って楽しい」と

感じてくれたようでした。

帰り際、「今度は忘れません!」と

笑顔で言ったあの言葉が、何より嬉しかったです。


💡音楽は自由で、あたたかいもの

ピアノレッスンって、

音を教えるだけの場所ではありません。

心のやりとりも、すごく大切な“教材”だと思っています。



🎁おわりに

長年ピアノ教室をしていると、

同じように楽譜を忘れてくる生徒がいます。

(バッグごと忘れたのは初めてでしたが)


楽譜がなかったら、教科書がなかったら

レッスンや授業ができないということはありません。

むしろ私はワクワクします。


もちろん、忘れ物、大歓迎とは言いません(笑)。

でも、そんなハプニングの中にも、

音楽を通して子どもと心が通う瞬間はちゃんとあります。


これからも、「できなかった」を「楽しかった」に

変えられるレッスンを続けていきたいなと思っています。

コメント


bottom of page