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ピアノの鍵盤を清潔に保つには?正しい拭き方と注意点

鍵盤のお手入れ

ピアノを弾こうとして鍵盤を見たとき、 指紋や手あかが気になったことはありませんか?

特に夏は手に汗をかきやすく、鍵盤に皮脂や汚れが残りやすい季節です。 また感染症などにも気を付けたいですね。


きれいな鍵盤で練習するためには、こまめなお手入れが大切です。

しかし、家庭用の除菌シートやアルコールをそのまま使うと、

鍵盤の変色やひび割れ、表面の傷みにつながる可能性があります。


今回は、アコースティックピアノと

電子ピアノの鍵盤を清潔に保つための、

基本的なお手入れ方法をご紹介します。


一番のお手入れは、演奏前に手をきれいにすること

鍵盤の汚れを防ぐために、まず習慣にしたいのが、

ピアノを弾く前に手を洗うことです。


手には、目には見えなくても汗や皮脂、食べ物、化粧品などが付着しています。

そのまま鍵盤に触れると、少しずつ汚れが蓄積していきます。


手を洗ったあとは、水分が残らないように、

タオルでしっかり拭いてから演奏しましょう。


手指消毒をした直後も、消毒液が乾いてから鍵盤に触れるようにします。


小さなお子さんの場合は、食事やおやつのあとに、

そのままピアノを弾かないようにすることも大切です。


「ピアノを弾く前には手をきれいにする」

という習慣をつけるだけでも、鍵盤の汚れをかなり減らせます。


ハンドクリームを塗った直後は注意

乾燥する季節だけでなく、

夏でも日焼け止めやハンドクリームを使用する方は多いでしょう。


クリームやオイルが手に残った状態で鍵盤に触れると、

表面に油分が付き、指紋やほこりが目立ちやすくなります。


ハンドクリームを塗った直後はピアノを弾かず、

よくなじませてから演奏するか、一度手を拭いてから鍵盤に触れましょう。


また、指輪やブレスレット、長い爪なども、

鍵盤やピアノの外装を傷つけることがあります。


演奏しやすさだけでなく、楽器を守るためにも、

手元を整えてからピアノに向かうことをおすすめします。


普段のお手入れは柔らかい布で乾拭き

鍵盤の日常的なお手入れは、柔らかく清潔な布での乾拭きが基本です。

ヤマハも、鍵盤は柔らかい布で乾拭きし、

ピアノの外装を拭いた布とは別の布を使うよう案内しています。


鍵盤用と外装用のクロスを分けておくと、

外装用クリーナーやワックスの成分が鍵盤に付着するのを防げます。


鍵盤の基本的な拭き方

まず、ピアノを弾き終わったあとに、鍵盤の表面を確認します。


電子ピアノの場合は、安全のため電源を切り、

必要に応じてACアダプターを抜いてからお手入れを始めましょう。


電子楽器のお手入れ前には電源を切り、

ACアダプターや電池を外すよう案内しているメーカーもあります。


柔らかい布を使い、鍵盤を1本ずつ、奥から手前に向かって軽く拭きます。

左右に強くこすると、汚れを鍵盤の隙間へ押し込んだり、

表面に細かな傷をつけたりすることがあります。


鍵盤の隙間へ布を無理に押し込まず、

見えている表面を優しく拭く程度にしましょう。


また、ティッシュペーパーは手軽ですが、

製品によっては表面に細かな傷が付く可能性があります。


お手入れにはティッシュを使用せず、

乾いた柔らかい布を使うようにしましょう。


お手入れに便利な楽器用クロス

鍵盤のお手入れには、柔らかく、毛羽立ちにくい楽器用クロスが便利です。


一般的な布でも構いませんが、

ピアノ専用または楽器用として販売されているクロスなら、

鍵盤の近くに置いておきやすく、

演奏後のお手入れを習慣にしやすくなります。


メーカーからも、鍵盤楽器のお手入れ用として専用クロスが販売されています。

汚れた場合は、中性洗剤で手洗いして乾燥させてから使用するよう案内されています。


クロスを選ぶときは、次の点を確認してみましょう。

  • 柔らかく毛羽立ちにくい

  • 洗って繰り返し使用できる

  • 鍵盤を拭きやすい大きさ

  • 研磨剤や薬剤が含まれていない

  • 鍵盤楽器に使用できると表示されている

鍵盤用と外装用で色の違うクロスを用意すると、使い分けが分かりやすくなります。



汚れが目立つ場合の拭き方

乾拭きだけでは落ちない手あかや汚れがある場合は、

楽器の取扱説明書を確認してからお手入れします。


メーカーではアコースティックピアノについて

汚れが目立つ場合には、薄めた中性洗剤を含ませた布を

固く絞って拭き取る方法を案内しています。


電子楽器についても、薄めた中性洗剤を含ませた

柔らかい布を固く絞って拭き、

そのあと乾いた柔らかい布で仕上げる方法が案内されています。


ただし、これはすべてのピアノに共通する方法とは限りません。


表面材やコーティング、機種によって適した方法が異なるため、

まずは取扱説明書やメーカーのサポート情報を確認してください。


水分を使う場合も、布から水が出ないくらい固く絞ることが重要です。

鍵盤へ直接水や洗剤をかけたり、スプレーを吹きつけたりしてはいけません。


鍵盤の隙間から内部へ水分が入ると、故障や不具合につながる可能性があります。

拭いたあとは、乾いた柔らかい布で水分を取り、完全に乾いてから演奏しましょう。


アルコールや除菌剤を安易に使わない

鍵盤を清潔にしたいからといって、

家庭用のアルコールスプレーや除菌シートを安易に使うのは避けましょう。


メーカーでは鍵盤のひび割れの原因になるため、

アルコール類を使用しないよう案内しています。


またアルコールを含むクリーナーやアルコールタイプの除菌シートも、

変色、変質、塗装のはがれ、ひび割れなどの原因になる可能性があります。


電子系の楽器でも除菌シートや除菌スプレー、高濃度の塩素系消毒液を使うと、

鍵盤や操作パネルの変色、ひび割れにつながる可能性があります。


特に注意したいのが、次のような製品です。

  • アルコール入り除菌シート

  • 消毒用エタノール

  • 塩素系消毒液

  • ベンジンやシンナー

  • 家具用洗剤

  • 化学雑巾

  • 研磨剤入りクリーナー


「除菌できるから鍵盤にも使える」とは限りません。


感染症対策などで除菌が必要な場合も、

使用しているピアノのメーカーが案内している方法に従いましょう。


例えば、一部の電子ピアノではノンアルコールタイプの除菌シートを使える場合がありますが、そのあとに柔らかい布で水分を拭き取るなど、メーカーごとに方法が異なります。


鍵盤専用クリーナーは何でも使えるわけではない

乾拭きや水分を固く絞った布でも落ちにくい汚れには、

鍵盤専用クリーナーを使える機種もあります。


メーカーではは、デジタルピアノの落ちにくい鍵盤汚れには、

研磨剤が含まれていない鍵盤専用クリーナーを使用するよう案内しています。


ただし、「ピアノ用」と書かれている商品でも、

鍵盤ではなく外装専用のクリーナーがあります。


例えば、ピアノの鏡面塗装や半艶塗装に使う外装用クリーナーには、

鍵盤には使用できない商品があります。


購入するときは、パッケージの「使用できる場所」を必ず確認しましょう。


鍵盤の素材や機種によってお手入れ方法は違う

ピアノの鍵盤は、見た目が同じように見えても、表面の素材や仕上げが異なります。

アコースティックピアノと電子ピアノでは構造が異なり、

同じメーカーでも、機種によって鍵盤表面の仕上げや

推奨されるクリーナーが違うことがあります。


そのため、

「以前使っていたピアノでは大丈夫だった」

という方法が、現在使っているピアノにも適しているとは限りません。


特に、古いピアノ、特殊な鍵盤素材を使用したピアノ、

表面に傷やひび割れがあるピアノは、

自己判断で洗剤やクリーナーを使用しないほうが安心です。


分からない場合は、メーカー、購入した楽器店、調律師、修理担当者へ相談しましょう。


鍵盤カバーでほこりを防ぐ方法も

日常的なほこりを防ぐためには、

ピアノを弾かないときに鍵盤蓋を閉めることが基本です。


鍵盤蓋がない電子キーボードや、頻繁に蓋を開けているピアノには、

鍵盤用のカバーを使う方法もあります。


鍵盤カバーを選ぶ際は、鍵盤数や本体の幅を確認しましょう。


また、濡れた鍵盤にカバーをかけると水分が残ってしまうため、

お手入れ後は鍵盤が完全に乾いてから使用してください。



汚れが落ちないときに強くこすらない

長期間蓄積した汚れや、インク、シールの跡などは、

家庭でのお手入れだけでは落とせないことがあります。


汚れが取れないからといって、硬いスポンジやメラミンスポンジでこすったり、

爪で削ったりするのは避けましょう。


鍵盤の表面を傷つけると、光沢や触ったときの感触が変わってしまう可能性があります。


ピアノの初心者で鍵盤にペンで書き込んだり、

シールを貼ったりしたくなるかと思いますが、

インクや粘着剤が残り、変色などにつながります。


落ちない汚れや変色がある場合は、

調律師やメーカーの修理窓口に相談してください。


まとめ|基本は手洗いと柔らかい布での乾拭き

ピアノの鍵盤を清潔に保つために、まず心がけたいのは、

演奏前に手を洗い、しっかり乾かすことです。


演奏後は、鍵盤専用の柔らかい布で、奥から手前へ優しく乾拭きしましょう。


そして、次の点に注意してください。

  • ハンドクリームや汗が残った手で弾かない

  • 鍵盤用と外装用のクロスを分ける

  • 鍵盤へ水やクリーナーを直接かけない

  • アルコールや家庭用除菌剤を安易に使わない

  • 外装用クリーナーを鍵盤に使わない

  • 落ちない汚れを強くこすらない

  • 使用前に取扱説明書を確認する


鍵盤の素材や表面加工は、メーカーや機種によって異なります。

インターネットで紹介されている方法をそのまま試すのではなく、

最終的には、お持ちのピアノの取扱説明書や

メーカーの公式情報を確認することが大切です。


きれいな鍵盤は見た目が気持ちよいだけでなく、

ピアノに向かう時間を心地よいものにしてくれます。


当ピアノ教室では、演奏の技術だけでなく、

ピアノとの付き合い方や、日頃の練習環境についてのご相談もお受けしています。


大切なピアノと長く付き合いながら、気持ちよく音楽を楽しんでいきましょう。

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