音楽のことば
♪曲の種類
♪アンプロンプチュ
即興(そっきょう)曲。即興とはその場ですぐに作ること。
曲の中にはそういったものもありますが、じっさいには即興+後からつけたしたものや、
前からかんがえていたものもあって、ほんとうの即興ではない曲もあります
♪エチュード
れんしゅう曲のことです。曲としてうつくしいものにしたのはショパンという作曲家。
♪カノン
カノンのことばの元は「規則(きそく)」などをあらわすギリシャ語からきています。
きまったメロディーをべつの声部(せいぶ=1つのメロディーをそうよぶ。
ピアノではみぎてでひいたら、べつの声部はひだりてということになります)で
まねしてひいていきます。
「輪唱(りんしょう)」を楽器にしたものといったらわかりやすいでしょうか?
♪スケルツォ
メヌエットから発達(はったつ)した曲です。日本語では諧謔(かいぎゃく)曲といいます。
イタリア語では「じょうだん」をあらわすことばでもあります。
メヌエットとおなじ3拍子です。
♪ソナタ
ソナタというきまった音楽のかたちでできた曲のことです。
ふつうは1楽しょうにソナタ形式がはいり、3楽しょうまでありますが、
長いものだと7楽しょうまであるものも。
楽しょうというのは、本でいうと1つのお話の中にあるくぎりみたいなものです。
♪タランテラ
「タランチュラ」というどくグモのどくをなくすためには、
あせをかくといっしょにどくも出てなくなるとかんがえられていました。
そのあせをかくためのおどりが「タランテラ」。だからテンポは早いのです。
♪ハバネラ
「ハバナのおどり」という意味のもとはキューバのおどりですが、
スペインにつたわって人気となりました。
4分の2拍子のゆったりとしたどくとくのリズムがとくちょうです。
♪バラード
いまから600年くらい前にフランスで生まれた、詩と音楽の形です。
いまではすこしものがなしい曲とかんがえられているようです。
♪ブギ
正しくは「ブギ・ウギ」といいます。
アメリカ南部の黒人ピアニストが考え出したブルースのとくべつなえんそう方法です。
ばんそうは1小せつを8拍にしてメロディーは自ゆうにえんそうします。
♪ブルース
今から200年ほど前にアメリカの黒人のあいだで生まれた歌または音楽のかたちです。
ブルー・ノートという短ちょうににている音かいがとくちょうです。
♪プレリュード
前そう曲のこと。ことばのとおり、なにかの前にひく曲です。
しかしショパンより後の時代になると、どく立した曲としてえんそうされるように
なりました
♪メヌエット
フランス語の小さいということばから生まれたもので、
小さなステップをふむフランスのいなかのおどりです。
4分の3びょう子、8小せつのくりかえしでできています。
♪ロンド
みんなでまるくなっておどるおどりのこと。
日本語では「輪舞(りんぶ)」といういいかたがあります。
メロディーもぐるぐるとなんどもおなじことをくりかえします。
♪ワルツ
3びょう子で1ぱくめにアクセントがつきます。
はやさをあらわすことば
≪おそいテンポ≫
Largo(ラルゴ)・・・ゆるやかに、はば広くのびのびと
Lento(レント)・・・ゆっくりと、のろく
Adagio(アダージオ)・・・ゆるやかに、おちついてしずかに
Grave(グラーベ)・・・重々しくゆっくりと、荘厳(そうごん=いげんをもってどうどうとしたかんじ)に
Andante(アンダンテ)・・・あるくくらいのはやさで
Sostenuto(ソステヌート)・・・音をささえて、テンポをおさえて
Tranquillo(トランキーロ)・・・しずかに、おちついて
≪中くらいのテンポ≫
Moderato(モデラート)・・・ほどよいはやさで
Maestoso(マエストーソ)・・・荘厳(そうごん)に、威厳(いげん)をもって
≪はやいテンポ≫
Allegro(アレグロ)・・・快速(かいそく)に【おもしろい、ゆかいに、楽しげに】
Vivace(ヴィヴァーチェ)・・・快速に【軽快(けいかい)に、生き生きとして】
Presto(プレスト)・・・とてもはやく
強弱をあらわすことば
p、piano(ピアノ)・・・よわく
mp、mezzo piano(メゾピアノ)・・・すこしよわく
pp、pianissimo(ピアニッシモ)・・・とてもよわく
f、forte(フォルテ)・・・つよく
mf、mezzo forte(メゾフォルテ)・・・すこしつよく
ff、fortissimo(フォルティッシモ)・・・とてもつよく
sf、sforzando(スフォルツアンド)・・・その音をつよく
cresc.、crescendo(クレッシェンド)・・・だんだんつよく
decresc.、decrescendo(デクレッシェンド)・・・だんだんよわく